子どもたち 外で遊んでいますか?
昔は、公園や空き地だけでなくいたるところで子どもたちの遊ぶ姿を見ることができました。 でも、最近では子どもたちが外で群れて遊ぶ姿をほとんど見かけなくなりました。 それと比例するかのように、子どもたちの「心」と「体」に変化が表れています。
今の親世代と子どもたちを比較すると、体格は向上しているのに体力・運動能力は低下傾向が続いている。中でも、自分の身体を自分の意志で操作する能力が低下しているという問題が指摘されている。体力・運動能力の低下は、肥満や生活習慣病などの健康面、意欲や気力の低下といった精神面などにも悪影響を及ぼす。 文部科学省・第24回中央教育審議会配布資料(平成14年9月) 日本を含めた7か国の満13歳~29歳の若者を対象とした意識調査の結果、諸外国と比べて日本の若者は「自己肯定感・意欲・社会参加の意識」のいずれの項目もポイントが低く「悲しい・ゆううつだ」と感じている割合が高く「自分の将来に明るい希望を持っていない」ということがわかった。 内閣府・子ども若者白書(平成26年度版)
大きな木に登ったことがない子:37.6% チョウやトンボ、バッタなどの昆虫をつかまえたことがない子:20.4% 国立青少年教育振興機構・青少年の体験活動に関する実態調査(平成26年度) 戸外遊びが1時間未満の子:昭和63年10% → 平成21年48.8% 岡山市愛育委員協議会・1歳6か月検診を受診した453人の育児環境調査(平成21年12月)
大人は 街は 元気ですか?
備前市は、県内でも人口減少率が高く 将来、消滅の危機もあると予測されています。 特に子育て世代の流出は顕著で、その結果 子どもの数が激減しているだけではなく子・孫世代と離れて暮らす孤立したシニア世帯も増えています。 少子高齢化・核家族化は、地域のつながりを希薄にし世代間の文化伝承や助け合いの機会を喪失させ 地域力の低下につながっています。
人口減少は、地域コミュニティの機能の低下に与える影響も大きい。町内会や自治会といった住民組織の担い手が不足し共助機能が低下するほか、地域住民によって構成される消防団の団員数の減少は、地域の防災力を低下させる懸念がある。(中略)若年層の減少は、地域の歴史や伝統文化の継承を困難にし、地域の祭りのような伝統行事が継続できなくなるおそれがある。このように、住民の地域活動が縮小することによって、住民同士の交流の機会が減少し、地域のにぎわいや地域への愛着が失われていく。
乳幼児を育てる母親の3人に1人が子ども同士を遊ばせながら立ち話をする相手がいない ベネッセ教育研究開発センター・首都圏・地方支部ごとにみる乳幼児の子育てレポート(平成22年9月) 地域の人々とほとんど、もしくは全く付き合っていない27.7% 付き合いはあるがそれほど親しくない41.1% 国土交通省・全国の一般世帯を対象としたインターネット調査の結果(平成17年12月)
もっともっと 外で遊ぼう!
子どもたちは自然の中での自由な遊びを通して 五感をたっぷり使い、人と関わり合い 創意工夫し、挑戦し、失敗し それをのりこえて成長していきます。
屋外の遊び場には、人を隔てる壁がありません。誰でも気軽に立ち寄り、集うことができる…あらゆる世代、性別、人種を超えたコミュニティの場となる可能性があるのです。
自然体験が豊富な子どもほど「学習意欲や課題解決意欲」が高い 文部科学省・学習意欲に関する調査研究(平成14年3月) 外遊びを多くし遊びに熱中していた人ほど「自己肯定感」「道徳観・正義感」「社会を生き抜く資質・能力」が高い 国立青少年教育振興機構・子どもの頃の体験がはぐくむ力とその成果に関する調査研究(平成29年4月)
子どもたちのしあわせを願い
最高の子育て環境をつくりたい
そして
みんなにしあわせを届けたい
NPO法人備前プレーパークの会は 岡山県備前市で瀬戸内の海と島々を望む自然豊かな里山の私有地を借り受け、『森の冒険ひみつ基地』を活動拠点とし 冒険遊び場(プレーパーク)づくり活動、子育て支援、多世代交流などの事業に取り組んでいます
『森の冒険ひみつ基地』は 大きな自然と温かいまなざしの中で、子どもたちが遊び育ち 子どもも大人もつながりあえる場を目指しています